セルフオーダーシステム6社を徹底比較!選定基準と導入ポイントも解説

セルフオーダーシステム

飲食業界において人手不足や業務効率化が課題となる中、セルフオーダーシステムの導入は有効な解決策として注目されています。

セルフオーダーシステムにはさまざまな種類があり、それぞれ機能や費用、強みが異なります。適切なシステムを選定するためには、店舗規模、客層、運営スタイル、予算などの要素を総合的に評価する必要があります。

ここでは、主要セルフオーダーシステム6社の特徴を比較し、導入時の選定基準から運用のポイントまで、経営判断に必要な情報を解説します。

セルフオーダーシステムの選定基準

飲食店がセルフオーダーシステムを導入する際にチェックすべき基本的な選定基準について5つ解説します。

  • サポート提供が可能なエリア
  • 飲食業界の適合性
  • 対応する店舗の規模
  • 初期費用と運用コスト
  • セルフオーダーシステムの提供形態

セルフオーダーシステムを選ぶ際には、単に価格だけでなく、お店の運営スタイルや規模、将来的な拡張性などを総合的に判断することが大切です。特に飲食店では、繁忙期のオペレーションや顧客対応がスムーズに行えるかどうかが売上に直結するため、それぞれの基準を確認しておきましょう。

サポート提供が可能なエリア

セルフオーダーシステムの中には、サービス提供自体は全国対応でも、出張サポートは一部地域に限られる場合があります。
例えば、都市部では直接訪問でのサポート対応が可能でも、地方や離島ではリモート対応に限定されるケースがあります。
また、現場での操作研修や機器トラブル時の迅速なフォローが必要な店舗にとっては、サポートの充実度が導入の成否を左右する重要な要素です。提供エリアだけでなく、「店舗のあるエリアで、どこまでのサポートが受けられるのか」を確認しておきましょう。

飲食業界の適合性

セルフオーダーシステムを導入する際は、業務に必要な機能が搭載されていることを確認しましょう。製品説明に単に「飲食業対応」と記載されているだけでは、実際の運用において必要となる機能が十分に備わっていない可能性があるためです。

例えば、飲食店の実務においては、「ランチタイムとディナータイムでメニュー構成を変更したい」「お客様からの特別な注文リクエストに対応したい」「大人数のグループで来店された際のテーブル会計の分割対応」など、日常的に必要となる機能が数多くあります。

細かな運用要件に対応できるかどうかは、選択するシステムによって大きな違いがあります。そのため、導入前には必ずデモや詳細な機能説明を受け、店舗の運営に必要な機能が実装されているかを確認することをおすすめします。

対応する店舗の規模

セルフオーダーシステムは、店舗の規模や客席数によって、選ぶべきシステムが変わってきます。
例えば、小規模な飲食店(10席未満程度)であれば、基本的な注文機能と簡易的なキッチンプリンターへの連携程度の比較的シンプルな機能構成のシステムでも、日常的な運営に支障をきたすことは少ないでしょう。
しかし、中規模から大規模の店舗では、複数フロア対応、同時接続20台以上の安定稼働、ピーク時の高速処理能力、POSレジとの高度な連携、詳細な売上データ分析機能などが必要となります。
また、現状だけでなく将来の店舗拡大の可能性も踏まえて、ある程度の余裕を持ったシステム選定を行うことが重要です。

初期費用と運用コスト

セルフオーダーシステムの導入には、初期費用、月額使用料、決済手数料など複数のコストがかかります。費用が高額になると、経営を圧迫する可能性もあるため、慎重な検討が必要です。

しかし、多くのサービスでは「料金は要見積もり」となっており、単純な価格比較が難しいのが現状です。

そのため、単に「価格表を見て終わり」にせず、複数社に見積もりを依頼し、各社のサービス内容を丁寧に比較することが大切です。費用面はもちろん、サポート体制や使いやすさなども含めて総合的に評価しましょう。セルフオーダーシステムは長期間使用する可能性が高いため、店舗に最適なサービスを選ぶことが重要です。

セルフオーダーシステムの提供形態

セルフオーダーシステムは、大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自店舗の規模や運営スタイル、お客様の層に合わせて、最適なタイプを選ぶことが大切です。
以下に、3つの代表的なタイプの特徴をまとめました。

タイプ 特徴 向いている店舗 注意点
タブレットオーダー型 テーブルに専用端末を設置。誰でも簡単に使いやすい。 客層が幅広く、年配の方も来店する店舗 導入コストがやや高め(端末代)
QRコード型 QRコードを読み取り、お客様自身のスマホで注文。 若年層が多く、回転率を重視する店舗 スマホを使わない層には不向きな場合も
POSレジ一体型 POSシステムと連携し、注文・会計・在庫まで一元管理。 中〜大規模店舗や多店舗展開を見据える店 初期設定やカスタマイズに時間がかかることも

店舗に最適なシステムは、「規模」「客層」「現在のオペレーション体制」によって変わってきます。
例えば、客席数が10席未満でスタッフが少ない店舗であれば、初期費用を抑えられるQRコード型が現実的です。一方で、複数フロアがある大きな店舗で業務を効率化したい場合は、POS連携型のように統合管理できるシステムが向いています。
大切なのは、「今」だけでなく、「これからどうしていきたいか」も含めて選ぶことです。目の前の課題だけでなく、将来の店舗運営にあわせたプランを考えると良いでしょう。
スマセル

初めての導入におすすめセルフオーダーシステム6選

これからセルフオーダーシステムを導入しようと考えている飲食店の方に向けて、特に使いやすく、導入しやすい6つのサービスをご紹介します。

それぞれの特徴やおすすめポイント、どんなお店に向いているかなど、選ぶときのヒントになる情報をまとめました。

サービス名 主な特徴 向いている事業者
スマセル – スマホ・タブレット両対応
– 多言語切替(最大5言語)
– LINE連携・割り勘機能あり
・低コストで導入したい店舗
・インバウンド対応が必要な飲食店
食べログオーダー – QRコード注文
– 多言語表示可
– 食べログとの連携で集客力も強化
・集客力を高めたい店舗
・大手POSとの連携を重視する店舗
メニウくん – 特許取得のフリーレイアウト
– 順番待ち/発券・自動呼出し機能あり
– 導入実績4,000店以上
・混雑対策をしたい店舗
・操作画面を自由に設計したい飲食店
RelaxOrder NS – テーブル決済(スマホ)対応
– ランチ・ディナーなどのコース切替
– ハッピーアワー単価自動変更
・時間帯別運用をしたい店舗
・効率と顧客満足の両立を目指す飲食店

SMASEL(スマセル)

引用元:スマセル 公式Webサイト
スマホでもタブレットでも使える柔軟さと、初期費用ゼロの手軽さで人気を集めているのが「スマセル」です。専用アプリは不要で、QRコードを読み取るだけで注文画面にアクセスできるため、幅広い客層に使いやすい設計です。
LINEと連携した販促機能や、任意の人数で一人あたりの金額を表示できる割り勘機能も備えており、グループ利用にも適しています。設定費や端末購入も不要で導入しやすいのが特徴です。
iPad・Androidの両方に対応し、メニューは日本語以外にも、お店の希望に合わせて複数の言語を設定できます。英語や中国語など、訪日観光客が多い地域の店舗でもスムーズな対応が可能です。POSレジとの連携も可能で、会計や在庫管理の効率化にもつながります。
画面のレイアウトやボタン配置も自由に設定できるため、店舗ごとに柔軟にカスタマイズできるのも大きな魅力です。導入は最短2〜3週間で可能で、サポート体制も万全です。

項目 内容
特徴 – スマホ・タブレット両対応
– 多言語切替
– POS連携可
– LINE販促連携・割り勘機能あり
向いている事業者 – 小規模店舗
– インバウンド需要がある店
– 初期費用を抑えたい事業者

食べログオーダー

引用元:食べログオーダー 公式Webサイト
グルメサイトで有名な「食べログ」が提供するセルフオーダーシステムが「食べログオーダー」です。QRコードを読み取るだけで、お客様自身のスマートフォンから簡単に注文でき、アプリのダウンロードやLINE登録といった操作が不要なため、初めての方でも直感的に使えます。

また、外国語メニューの表示にも対応しており、観光客の多いエリアでも安心です。POSレジとの連携面では、東芝テック・NECプラットフォームズ・スマレジといった実績あるシステムとスムーズに連携可能です。レジ周りの整備を含めて導入を検討している店舗にも適しています。

項目 内容
特徴 – QRコードで注文
– アプリやLINE登録不要
– 客単価アップ事例あり
– 大手POSと連携可
向いている事業者 – 多言語対応が必要な都市部の飲食店
– 集客と注文効率を同時に強化したい店舗

メニウくん

引用元:メニウくん 公式Webサイト
「メニウくん」は、これまでに4,000店舗以上で導入されている、実績豊富なセルフオーダーシステムです。お客様がタッチパネルで簡単に注文できるスタイルで、オーダー内容はそのままキッチンやレジに反映されるため、スタッフの負担を減らしながら業務をスムーズに進めることができます。
特許を取得している「フリーレイアウト」機能では、ボタンの配置や画面の構成をお店のスタイルに合わせて自由に調整可能です。焼肉店、居酒屋、レストランなど、さまざまな業態で利用できます。
また、オーダー機能だけでなく、注文履歴や売れ筋メニューの傾向を把握できる分析機能も備えていて、客単価のアップや回転率の改善に役立てられます。
費用については店舗規模や導入内容によって変わるため、詳細は問い合わせが必要ですが、「人手が足りないけど、しっかり売上を伸ばしたい」という店舗にとって、心強い選択肢になるでしょう。

項目 内容
特徴 – 特許取得のフリーレイアウト機能
– キッチン・レジとの連携で業務効率化
– 注文分析機能つき
– 4,000店舗以上で導入
向いている事業者 – 店舗ごとに画面の見せ方を変えたい方
– 人手不足をカバーしつつ、売上も伸ばしたいお店

RelaxOrder NS

引用元:RelaxOrder NS 公式Webサイト
RelaxOrder NSは、東芝テックが提供しているタブレット型のセルフオーダーシステムです。テーブルに設置した専用端末を使って、お客様が自分で注文できるので、スタッフの手間が減り、キッチンへの伝達もスムーズになります。
「ランチとディナーでメニューを切り替えたい」「飲み放題の時間だけ特別な設定にしたい」といった運用にも対応しており、ハッピーアワー用に価格を自動で変える機能など、時間帯によって柔軟に設定できます。
また、お客様のスマホでそのままテーブル決済ができる機能もあり、レジに並ぶ手間がありません。スマホと同じような感覚で操作できるので、年齢を問わず使いやすいのも安心ポイントです。
料金は問い合わせが必要ですが、「業務をもっとスムーズにしたい」「手間をかけずに細かい設定がしたい」と考えている飲食店に適しているといえます。

項目 内容
特徴 – お客様のスマホでテーブル決済が可能
– コースや時間帯に応じてメニューや価格を自動で切り替え
– 操作はスマホ感覚でわかりやすい
向いている事業者 – 接客の手間を減らしたい飲食店
– ランチ・ディナーなど時間帯ごとの運用がある店舗
– 細かい設定まで柔軟に対応したいお店

Airレジオーダー

引用元:Airレジオーダー 公式Webサイト
Airレジオーダーは、レジと注文管理をまとめて効率化できるタブレット型のシステムです。基本のPOSレジアプリ「Airレジ」は、なんと0円からスタートでき、iPadとプリンターがあればすぐに利用できます。
「レジまわりを見直したいけど、コストは抑えたい」そんな店舗にとって、導入のハードルが低いのはうれしいポイントです。
注文の入力や会計はもちろん、商品管理や顧客情報の整理、売上のチェックまで、この1つで完結します。
また、会計ソフトや予約管理サービスとの連携もスムーズです。操作方法で不明点があれば、チャットやテレビ電話、店頭で相談ができるので安心です。
吉野家をはじめ、多くの飲食店やサービス業でも実際に導入されていて、「シンプルだけど頼れる」という声が多いのも納得の使い心地です。

項目 内容
特徴 – レジ+オーダー一体型
– iPadで運用可能
– 顧客・商品・売上分析も対応
– 個別会計・テーブル管理に対応
向いている事業者 – 小規模〜中規模の飲食店
– POSとオーダーを一元化したいお店
– 導入コストを抑えて始めたい店舗

スマレジ・ウェイター

引用元:スマレジ・ウェイター 公式Webサイト
スマレジ・ウェイターは、注文・会計・調理指示まで一貫してサポートしてくれる、高機能なタブレット型セルフオーダーシステムです。
お客様自身のスマホで店内注文を完結させるモバイルオーダーにも対応しており、タブレットだけでなくスマホでもスムーズに運用できます。
「券売機まではいらないけど、会計もセルフで済ませたい」という店舗には、iPadを使ったセルフレジ機能もおすすめです。
端末の追加やセルフ会計機能には別途料金がかかる場合があるため、導入前に見積もりを確認するのがおすすめです。
また、スマレジ・ウェイターはキッチンディスプレイ、カスタマー用モニター、スタッフ用モニターなど、3種類の専用モニター表示にも対応しています。
調理や提供の進行管理、引換券番号の呼び出しなどをスムーズに行えます。これにより、バックヤードを含めた全体の業務効率化が期待できます。
サポートスタッフは「スマレジ検定」に合格したメンバーで構成されるため、信頼感があります。電話やオンラインでの対応も丁寧で、万が一のときにも安心できます。

項目 内容
導入費用 – 要問い合わせ(専用端末購入が必要)
月額費用 – 月額0円〜15,400円(プランにより異なる)
– 端末追加やモニター機能などは別料金
特徴 – 店内モバイルオーダーに対応
– セルフレジ機能(iPad)あり
– キッチン・スタッフ・顧客用モニターあり
– 高度な注文管理・提供状況管理が可能
向いている事業者 – 店舗業務をできるだけ自動化したい飲食店
– 店内オペレーションの見える化を進めたい店舗
– 会計や提供のスピードを効率化したい方

セルフオーダーシステム導入のポイント

セルフオーダーシステムを導入するときに「どんな準備が必要なのか」「どうすればスムーズに運用できるのか」といったポイントを紹介します。
まずは、導入までの流れを確認していきましょう。

  1. 導入前のヒアリング・課題整理(現状分析と目標設定)
  2. サービス選定と見積もり・契約(複数社を比較検討)
  3. 機器の設置・設定(メニュー登録や端末配置)
  4. スタッフ研修と試験運用(現場に慣れてもらう)
  5. 本格運用開始と効果測定・調整(運用改善と継続支援)

上記の流れをスムーズに進めるためには、「導入して終わり」ではなく、導入前後の準備と見直しがとても重要です。以下ではそのためのポイントを3つに絞ってご紹介します。

課題の明確化

セルフオーダーシステムを導入する際に最初に行うべきことは、現状の課題を明確にすることです。
店舗によって抱える問題はさまざまです。注文の聞き間違いが頻繁に発生している場合もあれば、スタッフ不足で混雑時のサービス品質が低下したり、会計処理に時間がかかっていたりするケースもあります。
現場の悩みを整理し、優先順位をつけておくことで、必要な機能が自然と見えてきます。課題が明確になれば、どのようなシステムが自店舗に適しているかを判断する際の重要な指針となります。

スタッフの教育と業務フローの再構築

セルフオーダーシステムで業務を効率化するには、実際に使用するスタッフが新しいシステムを理解し、操作できることが不可欠です。どんなに高機能なシステムでも、現場で使いこなせなければ効果は半減してしまいます。
セルフオーダーシステムの導入で業務の流れが大きく変わる場合は、接客、キッチン、会計など各場面での対応方法を事前に確認し、ロールプレイで練習しておくと安心です。
特に初めてセルフオーダーを導入する場合は、操作に慣れるまでに時間がかかることもあるので、余裕をもったスケジュールで準備しておくのがおすすめです。スタッフ全員が新しいシステムに適応できるよう、段階的な教育プランを立てておきましょう。

導入後の効果測定と改善施策の実施

セルフオーダーシステムは、実際に運用してみると、思わぬ使いづらさや改善点が見つかることがあります。そのため、定期的に業務を振り返り、継続的な改善を行うことが投資対効果を高める要素となります。
例えば、お客様の注文数や回転率の変化、スタッフやお客様の意見などの情報を集めることで、次の改善ポイントが見えてきます。
「ちょっと注文画面が見づらい」「商品名がわかりにくい」といった小さな気づきも、実際に使っているお客様やスタッフだからこそ感じられることです。その声にしっかり耳を傾けながら改善していくことが長く使いこなすポイントです。

スマセルだからできる店舗運営の効率化と売上アップ

スマセルは、導入のしやすさと機能のバランスが取れたセルフオーダーシステムです。専用端末の購入が不要で、既存のタブレットやお客様のスマートフォンを活用できるため、初期費用を抑えて導入できる点が大きな特徴です。

また、注文機能だけでなく、LINE連携によるクーポン配信や割り勘計算機能、多言語対応まで対応できるメニュー表示機能など、販売促進や顧客対応に役立つ機能も備えています。画面のレイアウトやメニューボタンの配置も自由に設定でき、年齢層や客層に合わせた設計が可能です。
充実した機能により、注文から提供、会計までの流れがスムーズになり、スタッフの業務負担軽減にもつながります。インバウンド需要への対応を強化したい店舗や、リピーター獲得を目指す店舗にとっても、有効な選択肢となるでしょう。

まとめ

セルフオーダーシステムは、業務を効率化するだけでなく、スタッフの負担を減らしたり、お客様の満足度を高めたりと、店舗運営のさまざまな課題を解決する手段となります。
今回ご紹介した6つのサービスは、それぞれに特徴や強みがあり、価格帯や機能、サポート体制にも違いがあります。
導入を検討する際にはまず「なぜ導入したいのか」「どんな課題を解決したいのか」を明確にすることが大切です。そのうえで、店舗の規模や客層、スタッフ構成に合ったシステムを選ぶことで、導入後の効果を最大限に引き出すことができます。
スマセルは、専用端末が不要で手軽に導入できる点が特徴です。多言語対応やLINE連携など、顧客満足度向上にも貢献する機能を備えております。ぜひ一度お問い合わせください。

初期費用無料で飲食店経営をDX化!業務にかかる負荷を0へ

スマセル
お客さまのスマホで好きな料理や飲み物を簡単注文!注文の取りこぼしやオーダーミスを防ぎ顧客満足度を向上させます。多言語対応やLINE連携など豊富な機能で飲食店経営のDX化を実現。

関連記事

特集記事

TOP