飲食店向け決済端末はどう選ぶ?
タイプ別の特徴とおすすめ5選

POSシステム

MMD研究所が2025年1月に行った調査によれば、利用されているQR・バーコード決済のトップがPayPay(65.1%)、続いて楽天ペイ(36.0%)、d払い(28.6%)となっています。
参考:2025年1月決済・金融サービスの利用動向調査|MMD研究所

また、クレジットカードでは楽天カードが53.6%と半数を超えており、お客さまが使う決済手段は大きく多様化しています。

こうした変化の中で、飲食店には、クレジットカード・電子マネー・QRコードなど複数の決済方法に対応することが求められています。

しかし、決済端末は種類が多く、サービスごとに手数料や対応ブランド、入金スピードも異なるため、どれを選べばよいのか判断が難しくなっています。

ここでは、飲食店向け決済端末の主要5サービスの特徴を比較しながら、店舗の規模や会計の流れ、客層に合わせて決済端末を選ぶためのポイントを整理しています。

飲食店向けの決済端末は主に3種類


飲食店向けの決済端末は主に3種類あります。

  • 据え置き型
  • モバイル型
  • タッチ決済型

それぞれ詳しく解説していきます。

据え置き型

据え置き型の決済端末は、レジカウンターに設置して使うタイプです。

見た目は、レジの横に据え付けられた専用端末があり、スタッフやお客さまがそこにカードや電子マネーをかざして決済します。

近年は、POSレジと一体になった「オールインワン端末」も増えており、大型店や客席数が多い飲食店で導入されることが多いタイプです。

特徴

  • レジ周辺で操作が完結し、会計作業が整理しやすい
  • POSレジと連動するモデルが多く、打ち間違いが少ない
  • 有線やWi-Fiで通信が安定しやすい
  • テーブル会計には向かず、レジ前が混みやすい

据え置き型を検討するときは、「お客さまをレジに案内するスタイルが店の動きに合っているかどうか」が判断ポイントになります。

モバイル型

モバイル型は、持ち運びができるタイプの決済端末です。テーブル会計や回転率の高い店と相性が良いです。

スタッフがその場で金額を確認しながら決済できるため、ピークタイムでもお客さまを席に座ったままお見送りできます。

また、キッチンと連動したハンディと一体化しているシステムでは、注文から会計までがひとつの端末で完結するため、オーダーミスや打ち直しの減少にもつながります。

特徴

  • スタッフがテーブルを回りながら決済できる
  • 会計導線を短くでき、混雑が起こりにくい
  • オーダー端末と連動する仕組みによる、作業効率が向上する
  • バッテリー管理や端末の台数調整が必要

ピーク時の来店数やスタッフ人数をふまえ、端末の必要台数や充電ルールを決めておくと、よりスムーズに運用ができます。

タッチ決済型

タッチ決済型は、カードやスマホをかざすだけで支払いが完了する非接触のキャッシュレス決済に対応した端末です。スピードと衛生面の配慮から、近年導入が進んでいます。

特徴

  • かざすだけで決済でき、会計が非常に早い
  • 衛生面の安心感があり、店側もお客さまもストレスが少ない
  • Apple Pay・Google Pay・PayPayなどとの相性が良い
  • 一部の年代はタッチ決済に慣れていないため、他の決済手段との併用が必要

タッチ決済が主流になる中で、ICや磁気にも対応した「オールインワン型」を選ぶと、幅広い客層に対応しやすくなります。
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飲食店向け決済端末サービス5社を比較

飲食店向け決済端末サービス5社について、特徴や機能を解説します。

サービス名 提供元 端末の種類 対応決済手段
E-POS SYSTEM 株式会社クラフトフィックス スマホ型ハンディ端末 47種類以上
Airペイ 株式会社リクルート Tap to Pay
(iOSアプリ)
71種類以上
Square Square株式会社 ・据え置き型
・モバイル決済端末
・Tap to Pay
30~43種類以上
STORES決済 STORES株式会社 モバイル決済端末 31種類以上
楽天ペイ(実店舗決済) 楽天ペイメント株式会社 ・ターミナル決済
・カードリーダー
・QRコード決済
54種類以上

E-POS SYSTEM 4


引用元:株式会社クラフトフィックス 公式Webサイト

E-POS SYSTEM 4は、注文・会計・予約・ポイント管理をひとつにまとめて使える飲食店向けの総合システムです。

スマホ型ハンディを使った注文入力や自動集計機能により、日々の作業をシンプルにしたい店舗に向いています。

また、スマホ型ハンディは、操作が分かりやすく、初めて使うスタッフでもすぐに扱いやすいのが特徴です。入力した内容はそのまま厨房へ送られるため、料理の提供までの流れがスムーズになります。会計も自動で金額がまとまるので、レジ前の待ち時間を減らせます。

売上データは自動で記録され、時間帯別やメニュー別の売れ筋をすぐに確認できます。仕込み量の調整や、人の配置を考えるときにも役立ちます。

また、顧客管理とポイント機能が連動しており、来店履歴をもとにお知らせやDMを送ることができます。常連のお客さまへのご案内がしやすくなり、再来店のきっかけづくりにつながります。軽減税率の設定や、専用アプリでのクーポン配信にも対応可能です。

主なポイント

  • 注文から提供までの流れがスムーズになる
  • 会計の待ち時間を減らせる
  • 売上データを確認しやすい
  • 顧客管理とポイントで常連づくりに活用できる
  • クーポン配信など販促にも使える

Airペイ


引用元:Airレジ 公式Webサイト

Airペイは、初期費用・月額費用・振込手数料が0円で始められるキャッシュレス決済サービスです。

クレジットカード、電子マネー、QRコードなど81種の決済ブランドに対応しており、幅広いお客さまの支払い方法に応えられる点が大きな魅力です。

専用カードリーダーは無償で貸与されるため、iPadまたはiPhoneがあればすぐにお店の決済をキャッシュレス化できます。

対応ブランドが多いため、インバウンド対応や幅広い年齢層の利用がある飲食店にも向いています。

交通系電子マネー(Suica・Pasmo・Icoca など)、iD・QUICPay、各種QRコード(PayPay・d払い・au PAY・楽天ペイ・WeChatPay など)に対応しており、レジでの支払いをスムーズに進められます。

主なポイント

  • 初期費用・月額費用・振込手数料が0円ではじめやすい
  • 81種類の決済ブランドに対応し、幅広いお客さまに合わせやすい
  • カードリーダー無償貸与で、iPad・iPhoneがあればすぐ導入できる
  • AirレジなどAirシリーズのサービスと連携し、売上管理もまとめやすい

Square


引用元:Square 公式Webサイト

Squareは、初期費用や月額固定費が0円で使えるキャッシュレス決済サービスです。

決済手数料以外の費用が発生しないため、導入コストを抑えたい飲食店に向いています。専用端末を使えば、対面決済・タッチ決済・電子マネー決済まで幅広く対応でき、レジまわりをシンプルにまとめられるのが特徴です。

Squareの大きな強みは、入金スピードです。即時入金サービスを利用すると、売上がすぐに指定口座へ入金されます。通常サイクルでも、三井住友銀行とみずほ銀行は翌営業日、それ以外の銀行は毎週水曜締め・翌週金曜振込のため、資金繰りを安定させやすい仕組みです。

振込手数料は一切かからないため、長く使うほどコスト面のメリットを感じやすくなります。

POSレジアプリが無料で使える点も大きな魅力で、売上管理や商品登録、レポート機能が充実しています。端末とアプリを組み合わせるだけでPOSレジが完成するため、小規模店舗でも導入しやすい構成になっています。

主なポイント

  • 初期費用・月額固定費が0円で導入しやすい
  • 即時入金サービスで売上がすぐに口座へ反映される
  • 請求書発行・リンク決済などオンライン決済も強い
  • 無料POSレジアプリで売上管理までまとめられる

STORES 決済


引用元:STORES 決済 公式Webサイト
STORES決済は、キャッシュレス決済だけでなく、POSレジ、ネットショップ、予約、会員管理までをまとめて使えるサービスです。

店舗とオンラインをひとつに管理したい飲食店に適した決済サービスです。

POSレジ「STORESレジ」と連携すれば、キャッシュレス決済やネットショップ、予約システムがひとつにまとまり、データ管理がしやすくなります。

新機能の「店舗在庫表示」によって、テイクアウト商品の残数表示など、集客につながる仕組みも整っています。

STORES決済は、キャッシュレス決済に加えて、モバイルオーダー・予約事前決済・請求書カード払い・請求書決済など幅広い決済方法に対応しています。

テイクアウトの事前注文、コース料理の事前決済、仕入れの支払い延長など、飲食店のさまざまな場面で使えるのが特徴です。

主なポイント

  • POSレジ・ネットショップ・予約までひとつにまとめられる
  • モバイルオーダーや事前決済にも対応し、売上機会を広げやすい
  • 請求書カード払いで支払い期限を延ばす運用も可能
  • 店舗とECを行き来するお客さまへの案内がしやすい

楽天ペイ(実店舗決済)


引用元:楽天ペイ 公式Webサイト
楽天ペイ(実店舗決済)は、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済のすべてに対応したキャッシュレスサービスです。

最新の一体型決済端末が利用でき、決済・プリンター・通信が1台にまとまるため、レジまわりをすっきりさせたい飲食店に向いています。

特に強みとなるのが、楽天ポイントとの連動性です。MMD研究所が発表した「2025年1月 決済・金融サービスの利用動向調査」では、もっとも利用されているクレジットカードは「楽天カード」(53.6%)という結果が示されています。

楽天カードユーザーはポイントを積極的に活用する傾向があり、ポイントが貯まる・使えるお店は選ばれやすく、自然と集客力が高まります。

楽天ペイ、PayPay、d払い、au PAYなど主要なQR決済にも対応しているため、幅広い客層やインバウンドにも強い点が特徴です。

主なポイント

  • クレジットカード・電子マネー・QRコード決済を1台でまとめて導入できる
  • お客さまのアプリを使ったスピーディな支払いに対応
  • 一体型端末でレジ周りが整理しやすく、スタッフも扱いやすい

スマセル

決済端末選びで飲食店が失敗しやすい4つのポイント


飲食店が決済端末を選ぶときに陥りやすい失敗を4つにまとめて解説します。

費用や機能だけでなく、実際の営業シーンを想定して選ぶことがとても大切です。

  • 初期費用や手数料の安さだけで選んでしまう
  • 店舗の会計導線やピークタイムを想定していない
  • 対応している決済手段を十分に確認していない
  • 導入後の運用やトラブル対応を想定していない

ここでは、見落としがちなポイントを整理し、後悔しない選び方についてそれぞれ詳しく解説していきます。

初期費用や手数料の安さだけで選んでしまう

決済端末を探すとき、多くの飲食店がまず「初期費用0円」「月額費用0円」という表示に注目します。

もちろん大切なポイントですが、費用だけで判断すると、あとから「使いづらい」「必要な決済手段に対応していなかった」などのギャップが起こりやすくなります。

手数料が少し安くても、対応ブランドが限られていると決済の取りこぼしが増えます。たとえば、QRコード決済を利用するお客さまが多いエリアなのに、主要ブランドに対応していない端末を選んでしまうと、結果的に機会損失が発生します。

費用はもちろん重要ですが、お店の客層や決済の傾向と合っているかどうかまで確認することが大切です。

店舗の会計導線やピークタイムを想定していない

決済端末は、店内の動きと合っていないと、導入後に会計が滞りやすくなります。

テーブル会計が多い飲食店で据え置き型を選ぶと、席からレジまでの移動が増え、お客さまをお待たせすることがあります。

逆に、レジ会計中心の店舗では、持ち運び型より据え置き型のほうがスムーズに使える場合もあります。

また、ピークタイムの会計件数が多い店舗は、1台だけでは処理が追いつかないことがあります。自店の動き方や混む時間帯を想定して端末の台数や種類を決めることが大切です。

対応している決済手段を十分に確認していない

決済端末は、サービスごとに対応しているクレジットカード、電子マネー、QRコード決済によって異なります。ここを確認しないまま導入すると、お客さまが普段使っている決済方法に対応できず、会計の場面で不便さを感じさせてしまうことがあります。

MMD研究所の「2025年1月 決済・金融サービスの利用動向調査」では、実際に利用されている決済ブランドの傾向が明確に示されています。

クレジットカード利用率(複数回答)

  • 楽天カード:53.6%
  • PayPayカード:20.3%
  • イオンカード:19.6%

QR・バーコード決済(複数回答)

  • PayPay:65.1%
  • 楽天ペイ:36.0%
  • d払い:28.6%

非接触決済(複数回答)

  • Visaのタッチ決済:37.4%
  • WAONカード:29.0%
  • Suica:26.0%

これらのデータを見ると、クレジットカードやQRコード、電子マネーの利用は特定のブランドに集中しており、幅広く対応できる端末を選ぶ必要があることが分かります。

対応範囲が狭い決済端末を選ぶと、お客さまが使いたい支払い方法に応えられず、会計時の満足度を下げてしまう可能性があります。

来店される客層や立地をふまえ、必要な決済ブランドをしっかりカバーしている端末かどうかを事前に確認しておくことが大切です。
参考:2025年1月決済・金融サービスの利用動向調査|MMD研究所

導入後の運用やトラブル対応を想定していない

決済端末は、導入して終わりではなく、毎日の営業で使い続けるものです。導入前に運用面をしっかり確認していないと、操作の分かりにくさや設定の難しさ、トラブル時の対処などで現場が困ることがあります。
たとえば、メニューの変更や金額の修正に手間がかかる端末は、忙しい時間帯ほど負担になりやすく、スタッフが使いこなすまでに時間がかかるケースもあります。また、通信トラブルや端末の不具合が起きたとき、サポートにつながりにくいサービスだと、会計が止まってしまい営業に影響が出ることがあります。
飲食店はピークの時間帯がはっきりしているため、トラブルが起きると影響が大きく、お客さまをお待たせする原因にもなります。

導入前には、操作が分かりやすいか、設定変更が簡単か、サポートの受付時間や対応の速さはどうかなどを確認し、日々の営業に無理なく使えるかどうかを見極めておくことが大切です。

E-POS SYSTEM 4で飲食店の会計業務を効率化


E-POS SYSTEM 4は、注文・会計・売上・顧客管理をひとつにまとめて扱えるため、毎日の作業をスムーズに進めたい店舗に向いています。

さらに、予約管理やポイント機能、クーポン配信なども同じ仕組みの中で扱えるので、キャッシュレス決済端末だけではカバーできない幅広い機能がそろっています。

複数の販促サービスを別で契約する必要がなく、店舗運営をひとつにまとめられる点が大きなメリットです。

幅広い機能についてそれぞれ詳しく解説していきます。

注文入力の効率化

注文はスマホ型ハンディに入力すると、そのまま厨房に送られます。伝達ミスを防ぎやすく、料理提供までの流れがスムーズになります。

会計の自動反映

会計時には、入力した注文内容が自動でPOSに反映されるため、金額の計算がスムーズになり、レジ前の混雑を減らしやすくなります。

売上データ自動化

売上データはすべて自動で記録され、時間帯やメニュー別の動きがひと目でわかります。仕込み量の調整やスタッフ配置にも役立ちます。

顧客管理の一元化

予約情報や来店履歴をまとめて確認できるため、常連のお客さまへの案内やキャンペーン配信がしやすくなります。

軽減税率対応

店内飲食とテイクアウトが混ざる場合でも、メニューごとに税率を設定できるため、日常の会計処理がスムーズに進みます。

まとめ

決済端末は、支払いのための道具というだけではなく、会計の流れをどれだけスムーズにできるか、お客さまがどれだけ気持ちよく利用できるかにも関わる、大切な部分です。

導入費用の安さだけで選んでしまうと、必要なブランドに対応していなかったり、ピークタイムに処理が追いつかなかったりと、実際の営業で困ることがあります。自店のお客さまがよく使う決済方法、店内の動線、会計が集中する時間帯などを想像しながら比較することが大切です。

もし、決済だけでなく、予約管理や顧客管理、売上分析もまとめて扱いたい場合には、E-POS SYSTEM 4のような多機能型のシステムも選択肢になります。

ひとつの仕組みで必要な機能がそろっているため、複数のサービスを別々に契約する手間がなく、店舗運営をすっきりまとめられる点が魅力です。

キャッシュレス決済の導入は、会計を早くするだけでなく、お客さまにとって安心して使いやすいお店づくりにもつながります。自店のスタイルに合った端末を選び、毎日の営業がよりスムーズになる環境を整えてください。

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